はしっこのおんなのブログ 2

東の都のはしっこに生息中のおんなが徒然なるままに書きます。

mother!

今週のお題「おかあさん」


https://youtu.be/XpICoc65uh0


母の日、映画「mother!」を鑑賞。

完全なる選択ミスのような気もしますが、ある意味、大きな、壮大な、宇宙的 mother’s day としては観て良かったなと。ただ決して人様にお勧めする映画ではないなと。



家に住む詩人の主人とその妻。

ある日家に来客が。次の日にも来客が。次から次に現れる来客たち。しかも全員あつかましい。困惑しつつ主人に言われるがままに来客を受け入れ続ける妻。徐々にあつかましさはエスカレートしてゆき妻は主人に不満を漏らす。主人は妻をなだめるだけで来客を受け入れ、蛮行を赦し続ける。主人と来客たちの直接的、または間接的なDVによってボロボロになり自身が産んだ子供まで殺されて堪えきれず妻ついに激怒。家ごと全て燃やす。黒焦げでボロボロの死にかけた妻に主人が言う。「君の愛が欲しい」。

愛を与える黒焦げの妻。妻死亡。

その愛を手に主人は新たな家をつくる。

朝、新しい別の妻が目を覚ます。

完。


冒頭の燃える女性の部分から嫌な予感しかなかったのですがキリスト教のメタファー的な作品だというので理解し難いながもジェニファーとバルディムという高カロリーな組み合わせの妙により最後までなんとか鑑賞。

地獄ってこういう感じなんだろうな、ああ、此処だった。という感覚です。

キリスト教がベースですがギリシャ神話やインド神話や、日本書紀なんかの色んな神話を想起したのが面白いと思いました。


ダーレン・アドロフスキー監督作のホラー?、ファンタジー?、コメディ?、 スリラーです。

(「π」の監督だったのか!という納得と衝撃)


そんな映画を観たあとで椎名林檎の歌うunconditional love (シンディー・ローパー)を聴きながら遠くにいる母を思い出したのでした。


追伸

母の日に観る映画としては「我が母の記」と「歩いても歩いても」をお勧めします。