はしっこのおんなのブログ 2

東の都のはしっこに生息中のおんなが徒然なるままに書きます。

想いよ、お逝きなさい。

今週のお題「あの人へラブレター」


拝啓 お元気ですか?
あなたに初めて会った時、白いTシャツに食べこぼしを見つけた時のように「まさか!」と目を見開いたことを昨日のように思い出します。

あれから何度かお会いして、私の気持ちはTシャツから飛び出そうとするぴょん吉のように、あなたに向かっていきました。

それでもお互い遠くに住んで、環境も全く違う中で期待だけが大きくなってなかなか行動ができず、徐々に辛さが増してゆきました。

いつしか、あなたに会ったことすら後悔するようになっていました。あの日、あの時、あの場所で、君に出会わなければ、僕らは見知らぬ2人のまま。

冷静に考えれば、たい焼き屋で鯛は買えないくらい無理があるのは明らかでした。

どうして白いTシャツの日にナポリタンpなんか食べてしまったのか、なんていう初歩的な後悔の1000倍くらいは後悔した気がします。

もうあなたには会えない、と気がついたのは「また会おうね」というメールがきてから1年ほど経った頃でした。

涙は出ませんでしたが、さよならを言える別れよりも一層深刻に寂しくなった気がします。

Tシャツの食べこぼしの跡が洗ってもほんのりオレンジ色で残っているみたいに、想いはうっすらと彷徨っているのでした。

でも今日、この手紙で私の想いはやっと成仏できる気がします。

ハイターやウタマロを使わなくても、このうっすら残った想いは魔法の言葉できっと消えることでしょう。

今 ようやく言える気がします。

あなたのことが好きでした。

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アーメン